#23 貧乏神・幸子さんの教えは、法人設立後のお金の使い方につながっている話

貧乏神の幸子さんの教え (お小遣いの功罪) からお金の使い方についてです。お金とは何かに立ち戻り、お金の捉え方と使い方が、会社員からフリーランス、その後の会社設立後にどう変わったかをご紹介しています。
多田 翼
2021.04.27
誰でも

こんにちは。メールを開いていただきありがとうございます。

今回のテーマはお金です。

書いている内容は、

  • お駄賃貧乏 (by 貧乏神の幸子さん) 
  • お金とは何か
  • 小学生へのお金の授業
  • お金の捉え方と使い方の変遷 (会社員 ~ フリーランス ~ 会社設立) 


ゴールデンウィークが始まるタイミングということもあり、いつものレターより気軽な内容です。ぜひ最後まで楽しみながら読んでみてください。

※ 今回から新しいコーナーをテスト的に入れてみました。最後に 「今週の YouTube 」 があるのでこちらもぜひ!

貧乏神の幸子さん

夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神 という本では、神様のガネーシャに加えて貧乏神の幸子さんが登場します。

物語全体を通して、幸子さんがすごくいい味を出しています。

おもしろいと思ったのは、貧乏神の幸子さんが主人公に教えた 「貧乏になってしまうパターン」 でした。3つあったのですが、その中の1つが 「お駄賃貧乏」 です。

お駄賃貧乏


お駄賃貧乏とは何でしょうか?

以下は、本書の該当箇所からの引用です。

 「勤太郎さんは子どもの頃、ご両親から『お使いに行ってくれたらお駄賃をあげる』とか『宿題をしたらお小遣いをあげる』とか言われたことはありませんでしたか?」 

 「言われたことあったけど、それがどうしたの?」 

すると幸子さんはにっこりと笑って言った。「それが貧乏の始まりなんですよ」 

幸子さんは続けた。「そういう形でお金をもらってしまうと、『お金』=『嫌な作業をするともらえるもの』という考えを持つようになります。しかも作業をする前からもらえる金額が決まっているので『いかに楽して作業を終わらせるか』ということばかり考える人になるでしょう。

こうして子どもの頃にもらった『お駄賃』が、アルバイトの『時給』になり、会社の『給料』になります。すると給料の範囲内でしか仕事をしませんし、仕事をできるだけ減らそうと考えるので給料が増えることはありません」 
引用: 夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神 (水野敬也) 


貧乏神の幸子さんが教えは、お小遣いを 「嫌なことや自分がやりたくないことをやれば、お金がもらえる」 と認識してしまうというものです。

お金をもらうのは嫌々やることの対価という認識が、その後に大人になってもアルバイトの時給や仕事での給料も同じように捉えてしまうのです。

これには弊害があり、いかに仕事の時間や業務をやり過ごすかを考えるようになってしまいます。では、どうすれば 「お駄賃貧乏」 から脱け出せるのでしょうか?

お駄賃貧乏から脱け出す方法

幸子さんは、主人公に次のように説明をします。

 「──『逆』にすればいいんじゃないでしょうか」 

 「逆?」 

 「はい。お金は『嫌な』作業をするともらえるものじゃなくて、『楽しい』ことをするともらえるもの。もらえるお金の量はあらかじめ決まっているのではなくて、お客さんを喜ばせた分だけもらえるもの、という風に」 
引用: 夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神 (水野敬也) 


お金を相手を喜ばせた分だけもらえると捉えるわけです。

嫌々に自分が差し出したことに対する対価ではなく、お金は 「相手に価値を提供した分だけもらえる」 と考えるのです。

提供価値とは平たく言えば、相手に喜んでもらえた、楽しんでもらった、感謝してもらえることです。こうした顧客の嬉しさを実現させた結果としてお金をもらいます。このような認識を持つと、仕事で相手 (お客や同僚) に、どうすれば喜んでもらえるかという創意工夫につながります。

***

お金とは


あらためて、そもそもお金とは何でしょうか?

お金を一言で表現すれば、「お金とは薬にも毒にもなるツール」 です。あくまで手段で、お金は価値があってのものです。価値に対して、尺度、交換、保存ができます。

薬にも毒にもなるとは、お金は使い方次第です。お駄賃貧乏になってしまったり、手段であるお金に囚われ過ぎると、毒のように精神や時には人生すらも狂わせます。一方で使い方次第で、自分だけではなく社会全体を良い方向に進めてくれます。

ではここからは着想を広げて、お金の意味合いについて、もし小学生に自分が教えるとしたらどんな授業にするかを考えてみます。

小学生へのお金の授業


小学生と言っても1年生から6年生までいるので、低学年、中学年、高学年で分けて授業内容をつくります。

低学年向けは、お金とは価値と交換されるものが体験できるワークショップをします。身近なものを例に取り、価値の尺度、交換、保存ができるのがお金だということを体験できる授業です。

次に中学年向けは、お金を稼ぐ方法には大きく3つあることを伝えます。

お金を稼ぐ方法

  • [労働者] 自分が働いて得る収入 (一般的なサラリーマンとして) 
  • [事業家] 自分の商品をつくり売る (ものだけではなく YouTuber もこれに入る) 
  • [投資家] 他人や他社に投資をして (応援をして) 、成功すれば見返りに貸した分に応じてお金をもらう

高学年への授業は?

高学年向けは金利の話をします。

金利とはレンタル料で、一般的にはお金を貸せば金利がもらえる、借りれば金利分をプラスでお金を返す必要があることを伝えます (マイナス金利の仕組みは触れるかは判断必要ですね) 。

加えて借金の意味合いを教えたいです。良い借金とはレバレッジ (てこの原理) を効かせて投資をして後から果実が得られるもの、悪い借金は浪費に使われ借金が経営や人生すらも破壊します。

高利貸しという雪だるま式に借金総額が増える仕組み、これをプラスに捉える投資での複利の仕組みも教えられればなと。

***

では次に話を変えて、お金への私自身のことをご紹介させてください。

自分のキャリアを振り返った時に、お金の捉え方と使い方が変わってきました。会社員だった頃と比べると今はあきらかに違うという話です。

会社員の時の給料


私の経歴は、会社員としての最後は Google で働いていました。

Google での給料は基本給は年間で固定でした。残業代がなかったので、毎月の給料はほぼ同じ額でした。

今思うと毎月に決まったお金が入ってくる状況だったので安定していました。そのため、お金への意識は全体として弱かったです。

フリーランスでの変化

Google を退職してフリーランスになりました。正確には個人事業主です。Google の時と比べての変化は 「収入の減少」 と 「不確実性の増加」 です。

収入は Google の時よりも少なくなりました。毎月の変動もあり、その時々の案件や仕事の状況が売上にダイレクトに影響します。1年先はどうなっているかわからず、3ヶ月先も見通しが立っていないこともありました。

その月の売上が翌月末に口座に振り込まれるというタイムラグ (最大で2ヶ月) を意識するようになりました。

会社員からフリーランスになって、お金への捉え方で変わったことを整理してみると、

フリーランスになって捉え方の変化

  • 売上が変動する中で、税金がどれくらい発生するのか
  • 経費はどの程度か
  • 何にお金を使えば将来への投資になるか


入ってくるお金だけではなく、どのように出ていくのかにも意識が広がりました。

法人化後のお金の捉え方と使い方

去年2020年の11月に、個人事業主から法人を設立しました (Aqxis 合同会社) 。

自分とは別の法人格ができることによって、自分自身から切り離された存在になりました。これがお金への捉え方にも影響を与えています。

まずはお金の流れですが、法人としての売上が法人口座に振り込まれます。その後に私個人に、法人口座から毎月の役員報酬として個人口座に振り込まれます。ちなみに役員報酬は毎月の手取りで30万円ほどです。

個人と法人でお金の面でも分離されたことによって変わったことは、一言で言えば 「お金をいかに使わないか」 から 「お金をどう使うか」 をより意識して考えるようになりました

 「いかに使わないか」 から 「どう使うか」 へ


会社員だった時や、今振り返ればフリーランスの時も意識が向いていたのは 「いかにお金を使わないか」 でした。無駄な支出は極力やらないようにしていました。

一方で法人にしてからは、法人での売上をどう使えば自分自身と会社に価値につながるかを考えるようにしています。時には世の中にも意味があるかも意識するようになりました。

項目としては経費ですが、「これは未来への投資になるか」 「お金を使って価値を最大化させるためにはどうすればいいか」 の投資という観点からお金を使う / 使わないの判断をしています。

お金に対して 「どう使わないか」 から 「どう使うか」 に変わったことが、法人にしてからの最大の変化です。

今回のレターの最初の話に戻ると、貧乏神の幸子さんは 「お金は自分が嫌々やったことへの対価ではなく、相手に価値を提供した分だけもらえるもの」 と言っていました。この考え方はお金を使う時にも当てはまり、価値につながることにはお金をしっかりと使うようにしたいと思っています。

今日のアクション

そろそろ今回のレターも終わりです。ここまで読んでいただきありがとうございます。

このレターの毎回に共通するコンセプトは 「Question Insights Action」 です。意味は、問いかけに対して示唆を得て (Insights) 、半歩でもいいので行動につなげてみませんか (Action) 、というものです。

今回はお金の話でした。レターの最後に残したい問いかけは、

  • 自分にとってのお金とはどういう存在ですか?
  • あなたにとっての価値のあることは何ですか?
  • 自分らしいお金の使い方とはどんなことですか?


いつもとは違って直接のアクションにはつながらないかもしれませんが、お金について何か少しでも考えてみるきっかけになればうれしいです。

今週の YouTube

新しいコーナーです。

このレターとは別に他にも情報発信をしているのですが、その1つに YouTube があります。

今回は Google の時の話 (給料やお金の捉え方) をしたので、関連動画のご紹介です。Google を辞めた理由です。よかったらぜひ見てみてください!



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レター作成者

多田 翼
Aqxis 合同会社 代表 (会社概要はこちら

主な事業
マーケティング, マーケティングリサーチ, 事業戦略などのコンサルティング事業
※ お問い合わせは会社 HP からご連絡ください

経歴
Google でシニアマーケティングリサーチマネージャーを経て独立。Aqxis 合同会社を設立し代表に就任。Google 以前はインテージにてマーケティングリサーチ業務に従事。京都大学大学院 工学研究科 修了。

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