#71 弱みを強みに変える方法を解説。完璧を目指さず弱みを活かそう
こんにちは。Aqxis の代表をやっている多田翼です。
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今回のレターは、強みと弱みで 「どうすれば弱みを強みにできるか」 というテーマで書きました。
2つのおもしろいと思った事例をご紹介し、奥にある共通点を紐解きながら学べることを掘り下げていきましょう。ぜひ最後まで読んでみてください!
✓ 今回のレターからわかる内容
[事例 1] ホテルの訳ありの 「おかずケーキ」
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人気の理由
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マーケティングに学べること
 
[事例 2] 松屋銀座の宝石ブランド ENEY
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ダイヤモンドの不都合な真実
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弱みを強みに変える方法
 
付録
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競争しない競争戦略 (おすすめ本)
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リサーチャーは家にテレビを持つべき? (質問回答コーナー)
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思わず買いたくなった納豆専用の鉢
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静岡新聞の企業広告がすてき
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次回レターの予告
 
では早速、本編の1つ目の事例を見ていきましょう。
訳ありのケーキが人気に
日経新聞に、訳ありのケーキが人気を呼んでいるという記事がありました。
スーパーやデパートの青果売り場に並ぶ色とりどりの美しい野菜たち。対して、味や鮮度に問題がなくても、太さが数ミリ足りない、色にむらがあるなどの理由で規格外となった野菜がある。
これらの "ふぞろいの食材たち" が、高級ホテルやレストランとのコラボや、名付けの工夫によるリブランディングなどで変身し、注目を集めている。
この記事で紹介されていた、パレスホテル東京の人気ケーキ 「ケーク サレ」 の話が興味深かったです。ケークサレは 「おかずケーキ」 です。
                出典: PR TIMES
引用を続けます。
東京・丸の内、皇居のお堀を眺める優美な景観が特徴のパレスホテル東京。「インスタで見ました」 。ビジネスマンや中高年のマダムたちの憩いの場所に訪れた20代の女性のお目当ては、今流行のアフタヌーンティーではない。
地下のペストリーショップ 「スイーツ & デリ」 で9月から発売された 「ケーク サレ」 (850円) だ。流通規格に合わないために農家で廃棄される予定だったブロッコリーやパプリカなど、その時々のロス食材を使ってホテルのシェフが毎日厨房で一つ一つ丁寧に焼き上げる。
生地にたっぷりのチーズやベーコン、オリーブなどを練り込み、「どんな野菜とも相性は抜群」 (パレスホテル) と自信を見せる。キッシュのような味わいなので温めて朝食として楽しんだり、サワークリームを添えてワインのお供にしたり、楽しみ方も色々だ。
ホテルの商品としては価格設定が手ごろなこともあり、近隣の会社員だけでなく、目的買いの若い世代も多く午前中に売り切れてしまうこともしばしばあるという。
不揃いの食材が価値に
人気の要因は、ホテルのシェフが毎回工夫をこらし、1つ1つを丁寧に焼き上げていることに加え、あえて不揃いな食材や、一般的な流通には乗らない 「形や色での規格外の食材」 を使っていることも人気の秘密です。
再び記事から引用すると、
傷があったり、出荷できずに余ってしまったりしたイチゴをソースなどに活用。「ホテルクオリティーの品質で、楽しみながらフードロス削減に貢献できるというのが、お客様への新しい体験価値の提供につながっている」 とパレスホテル東京総支配人の渡部勝氏は指摘する。
パレスホテルのこうした取り組みを支えるのが、食材を提案するフードロスバンク (東京・港) だ。高級ホテルやアルマーニ、ブルガリなどのレストランに、高品質のふぞろい食材を提案。規格外食材の活用に尽力する。
「『規格外品を使うなんてブランドに傷がつく』と大手企業から一蹴されたこともある」 と山田早輝子社長は振り返る。ただ、「品質やブランド管理のプロフェッショナルであるホテルやブランドがいち早く参入してくれたことで風向きは大きく変わってきた」 (山田氏) という。
弱みが強みに
では、ここまでの 「ケーク サレ」 の話について、本質は何かを掘り下げてみましょう。
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- 要因は認識の変化
 - 学べること
 - 宝石ブランド 「ENEY」
 - 人工ダイヤの強みと弱み
 - 不利な条件を強みに変える
 - 弱みを強みに変える方法
 - 二階建ての提供価値
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