
#13 昔話は学びの宝庫!一寸法師, わらしべ長者, 桃太郎 …
こんにちは。メールを開いていただきありがとうございます。 |
前々回の第11回のレターで、ゲームからビジネスやキャリアに学べることをお届けしました。 |
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今回は昔話を取り上げます。レターからヒントになればと思うのは、 |
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一寸法師の活躍 |
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一寸法師の特徴は身体の小ささです。一寸はどのくらいの長さかイメージがつきますか? |
一寸は 3cm ほどです。一寸法師の身体は大人の小指よりも短いサイズなのです。普通に考えれば、小さすぎて戦力にはなりません。戦いにおいては一寸という身体自体が弱みです。 |
事実、物語では一寸法師は襲ってきた鬼に簡単に食べられてしまいます。ところが一寸法師は鬼に食べられても体内で生き残り、武器である針を使い鬼の身体の中を攻撃し、鬼をやっつけます。お姫様を鬼から守ったのです。 |
まともに正面から戦った時には、一寸法師は鬼に全く太刀打ちできませんでした。しかし、体内で鬼を攻撃するという勝ち筋を明確にし、一寸という特徴を強みに変えて鬼を倒したのです。 |
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特徴と強み |
一寸法師から学べることは、「特徴と強み (と弱み) を分けて考えてみよう」 です。 |
特徴とは、自分の客観的事実です。この時点では、強みでも弱みでもありません。 |
それに対して、強みと弱みは、特徴への解釈です。強みや弱みは、ある文脈において何かと比べてのものです。強みとは比較優位、弱みは比較劣位です。あくまで相対的なものです。 |
どんな環境で、誰が、何と比べるかによって、強みにも弱みにもなります。 |
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自分の強みの磨き方 |
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強みを磨くために、以下の3つのステップで考えてみるとよいです。 |
強みを磨く3つのステップ |
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仕事で強みを磨く方法例 |
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わらしべ長者のサクセスストーリー |
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わらしべ長者は、どんな話だったか覚えていますか? |
下のリンクはわらしべ長者のアニメ動画 (YouTube) です。 |
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まんが日本ばなしのサイトには次のようにあらすじが書かれています。 |
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何をやっても上手くいかない貧しい男が、運を授けて欲しいと観音さまに願掛けをする。すると観音さまが現れ、お堂を出た時に初めて手にした物を大切にして西へ行くようにと言われる。 |
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ストーリーをまとめると、わらしべ長者では次のように男が持っていたものが変わっていきました。 |
![]() 引用: ★☆華夏ちゃんマンガ日記☆★ |
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わらしべ長者のストーリー展開 |
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わらしべ長者から学べること |
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わらしべ長者からの学びは 「価値は相手が決める」 です。 |
最初は藁を手にしますが、主人公の男にとっての藁の価値は、たかってくるアブをくくりつける程度の物でしかありませんでした。しかし、これを必要とした人がいたんですよね。泣きじゃくる子どもを何とかしたいと思う母親です。 |
同じものでも人によって価値かどうかは変わるわけです。 |
マーケティングでも同じで、提供者側 (売り手) がどれだけ自分たちの商品やサービスが良いと思っていても、お客さんが価値だと思わなければ買ってもらったり使い続けてもらえません。 |
顧客視点で捉える重要性です。 |
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価値の本質 |
価値について、さらに掘り下げてみましょう。 |
価値の本質は相対的であることです。 |
相対的とは、「誰が」 「どんな状況で」 「何と比べるか」 によって、同じものでも価値がある時もあれば、そうではない時もあるのです。 |
わらしべ長者に当てはめれは、もし子どもの機嫌が良ければアブがついた藁は母親にとって価値はありませんでした。お金持ちの女性は、喉が渇いて苦しんでいなければ密柑は欲しがらなかったでしょう。 |
困っている状況で、かつその問題を解決できる代替手段が他にはなかったからこそ、主人公がその時に持っていたものが価値になったのです。 |
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桃太郎の決意 |
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昔話の桃太郎をリーダーシップの観点から紐解いてみましょう。 |
桃太郎のリーダーシップ形成 |
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リーダーは旗を立てよう |
私がリーダーに求められる力を1つ選ぶとすると、構想力です。ビジョンを描く力です。 |
Why という旗を立てられるかです。人から言われたのではなく、自分の内側からできあがってきた信念です。桃太郎が自らの志として 「平和な社会にしたい」 と思ったようにです。 |
旗を立ててまわりに示し、共感され仲間が集まってきます。この瞬間がリーダーにフォロワーがつく時です。 |
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Why から始めるゴールデンサークル |
ここまでの話に関連してぜひ紹介したいのが、Why から始めるゴールデンサークルです。 |
![]() 引用: PngJoy |
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ではゴールデンサークルをうまく使った例をご紹介します。Apple です。 |
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Why から始めた Apple |
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しかし優れた企業やリーダーは逆です。Why → How → What の順で考え人々に伝えるのです。例えば Apple がそうです。 |
もし Apple が iPhone や Mac を外側の what から伝えると、次のような流れになります。 |
もし What からだと… |
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Why から始めた Apple |
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仕事も Why から始めてみよう |
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よくあるのは上司からは What だけを言われるのではないでしょうか。「これをやってほしい」 という指示です。 |
もちろん What だけの依頼内容から仕事を進められますが、一歩立ち止まり Why に立ち返ってみるといいです。 |
Why である 「なぜやるのか」 を考えると、依頼内容の背景や目的、その仕事はどんな価値があるのか、仕事の前後関係の全体像を把握できます。何より Why が見えてくるとモチベーションに影響するんですよね。 |
また、What のための How (その仕事をどう進めるか) も同時に考えるのも有効です。実際に手を動かす前に How を意識すれば、どんな情報やデータが必要で、同僚や他部署に早めに依頼しないといけないなど、具体的にやるべきことを洗い出すことができますよ。 |
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TED のプレゼン動画 |
Why から始めるに関連して、ゴールデンサークルで有名な TED 動画をご紹介しますね。 |
サイモン・シネックの 「優れたリーダーはどうやって行動を促すか」 です。私が今まで見た TED で間違いなくベスト5に入るので、よかったら見てみてください。 |
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今日のアクション |
そろそろ今回のレターも終わりです。ここまで読んでいただきありがとうございます。 |
今回は3つの昔話から、ビジネスやキャリアに学べることを掘り下げました。 |
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例えば、 |
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いただいた質問への回答 |
質問箱への回答コーナーです。 |
今回は4つです。 |
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[質問 1] 小学生にマーケティングや戦略をどう教える? |
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一言で答えるなら、子どもの身近なことでマーケティングや戦略の説明と、体験ワークショップをします。 |
回答では、 |
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について書いています (詳細はこちら) 。 |
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[質問 2] Google 入社後で見える景色はどう変わった? |
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Google に入って見えた景色の変化を、以下の3つで回答しました。 |
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[質問 3] 多田さんにとっての Why は? |
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Why を 「目指したい自分の理想像」 と捉えて回答をしました。 |
Why は 「かっこよく生きる」 です。そのためのミッションに当たること、行動指針を3つご紹介しています (こちら) 。 |
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[質問 4] AI 時代で人の能力の差別化とは?教育はどう変わる? |
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機械と比べた時に、人ならではの特徴は、 |
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質問・リクエストを募集しています |
もしご質問やリクエストがありましたら、こちらの匿名の質問箱にぜひコメントください。 |
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レター作成者 |
多田 翼 |
経歴 |
主な事業 |
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