#76 戦略と実行の本質。スタバとロレアルに学ぶ実行の仕組みづくり
こんにちは。Aqxis の代表をやっている多田翼です。
このニュースレターは 「読むとマーケティングがおもしろくなるレター」 というコンセプトで、週に1回のペースで配信をしています。
✓ 購読メリット
-
マーケティングのことが学べる
-
人気商品のヒット理由がわかる
-
仕事でマーケティングや商品アイデアのヒントになる
購読は無料です。メールアドレスだけなので、よかったらぜひ登録してみてください。
今回のレターは、ともすると見落としたり過小評価されがちな、「戦略からの実行をやり抜く仕組みづくり」 というテーマです。
戦略は実行をしてこそ意味があります。裏を返せば、実行できない・されない戦略は絵に描いた餅にすぎません。戦略ができれば、または上から与えられれば、あとはやるだけと簡単に思いがちです。しかし、戦略を組織での実行に移しやり切るためには、仕組みとして管理・運用することが大事です。
今回はおもしろいと思った、戦略を実行にうまくつなげている事例をご紹介します。ぜひ最後まで読んでみてください!
✓ 今回のレターからわかる内容
[事例 1] スターバックスの 47JIMOTO フラペチーノ
-
スタバの人気メニュー
-
戦略と実行に学べること
-
トップと現場でやり抜く秘訣
[事例 2] 日本ロレアルのマーケティング戦略と実行
-
製品中心から顧客中心へ
-
戦略を組織に浸透させ、実行する方法
マーケティングのトピック
-
プレゼンの本 (戦略コンサルタントの 「提案の技術」 を学べる本)
-
ゴロ寝しながら仕事もできるパソコン台
-
ポケモン アルセウスの 「ここがおもしろい」
-
次回レターの予告
では早速、本編に入っていきましょう。
スタバの 47JIMOTO フラペチーノ
今回取り上げたいのは、スタバの人気メニューとなった 「47JIMOTO フラペチーノ」 です。

出典: 食品産業新聞社
47JIMOTO フラペチーノを取り上げた記事が、日経新聞にありました。
今回の内容の背景として、一部を抜粋すると、
スタバの戦略はパートナーの支えが重要だ。
店舗から生まれるアイデアをサポートセンター (本社) が吸い上げ、店舗で従業員が提供・発信する。これまでも従業員の提案でメニューや出店立地などの戦略が生み出されてきた。
同じ日経新聞から、再び引用します。
日本上陸25周年の節目にスタバが発売したのが、全国47都道府県それぞれ限定の味のフラペチーノだ。今年の6月に発売し、各地の店舗や SNS (交流サイト) などで大きな話題を呼んだ。
世界的なチェーンでありながら、一店一店、地域に入り込んだローカライズ (現地化) 戦略をとるスターバックス。「25年という節目に、パートナーが自分の手で作るドリンクで各地域に伝えられるものを作りたかった」 。「47JIMOTO フラペチーノ」 の開発の指揮をとった森井久恵チーフ・マーケティング・オフィサー (CMO) はこう話す。
47都道府県別のメニューは、従業員からの1300を超えるアイデアを基に開発。地域を象徴する地形や特産物、文化を表現したものなどその地域にストーリーを盛り込んだレシピが全国から届いた。都道府県ごとに試作し、47個のフラペチーノが完成した。
「サプライチェーンの専門家から見ると不思議に思われるマーケティングだろう。そこにスタバらしさがある」 (森井 CMO ) 。パートナー発信の戦略で、地域におけるスタバの存在意義を示す。
47JIMOTO フラペチーノの1つをご紹介すると、京都では 「京都 はんなり 抹茶きなこ フラペチーノ」 です。抹茶ときな粉で、引き立て合う味わいが特徴です。

京都 はんなり 抹茶きなこ フラペチーノ (出典: FASHION PRESS)
学べること
では、47JIMOTO フラペチーノから学べることを見ていきましょう。
この記事は無料で続きを読めます
- トップと現場で実行をやり抜くために
- 日本ロレアルのマーケティング戦略の変更
- 戦略的な意味合い
- 戦略を実行するために
- おすすめの本
- 気になる商品
- 雑談コーナー
- 次回レターの予告
- レター作成者
すでに登録された方はこちらからログイン
こんな内容をニュースレターでお届けします。
・マーケティングのことが学べる
・人気商品のヒット理由がわかる
・仕事でマーケティングや商品アイデアのヒントになる