#47 戦略的になる方法を解説。戦略の肝は 「やらないこと」 をビジネス事例で掘り下げ
今回のレターのテーマは戦略です。
戦略という言葉は、ビジネスの世界では日常的に見聞きする言葉です。ただあらためて戦略とは何かと聞かれると、説明するのに言葉が詰まってしまうかもしれません。戦略について、「やらないこと」 をキーワードに一緒に見ていきましょう。
今回のレターからわかることは、
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戦略とは何か (本質)
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「やらないこと (引き算からの独自化) 」 からの戦略の事例5つ
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戦略で 「やらないこと」 を決める意味
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戦略的になる方法
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おすすめの戦略の本
戦略の肝は 「捨てること」
あらためて戦略とは何でしょうか?
戦略とは 「目的を達成するための “やること” と “やらないこと” の決めごと」 です。ポイントになるのが 「やらないこと」 です。戦略を決めるとは、やらないことを明確にするためでもあります。
やることを 「あれもこれも」 と増やしてはいくら時間やお金があっても足らないですよね。戦略の肝は 「何を捨てるか」 です。「あれかこれか」 の引き算の発想で、順番はやらないことをまず意思を持って決めます。やらないことが明確だからこそ、残ったやることに貴重なリソースを投入し注力できるのです。
では 「やらないこと」 を明確にした具体的な事例 (引き算からの独自化) をご紹介します。
「引き算からの独自化」 の事例
身近なビジネスの例で、やらないことを決めて価値提供につなげている 「引き算からの独自化」 は次のような5つがあります。

引き算からの独自化の事例
✓ 引き算からの独自化の事例
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スターバックス (店内は禁煙)
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QB ハウス (カット以外のサービス・設備がない)
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セブン銀行 (店頭窓口がなく, 融資業務をしない)
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ライフネット生命 (セールスレディからの対面営業をしない)
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カーブス (男性の集客をしない (女性のみ) )
いずれの例も、それまでの業界の常識を覆しました。やらないことを追求し、顧客への提供価値を絞っています。だからこそ、その価値を必要とする人たちに支持されたのです。
「やらないこと」 から生まれた提供価値
では 「やらないこと」 からは、具体的にどのような価値が顧客にもたらされたのでしょうか?
✓ 「やらないこと」 から生まれた提供価値
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スタバはコーヒーの香りを楽しめる。非喫煙者が安心して行ける
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QB ハウスは早く安い
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セブン銀行は近くのコンビニで ATM がいつでも使える
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ライフネット生命は保険内容がシンプル、保険料が低価格
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カーブスは女性が気軽に行け運動できる
ビジネスで重要なのは差異化です。他との違いが顧客価値の源泉になり、競争優位につながります。
先ほどの5つのビジネス事例を整理すると、次のようになります。

引き算からの独自化の事例 (まとめ)
戦略で 「やらないこと」 を決める意味
ここまで、戦略での 「何を捨てるか」 を事例とともに見てきました。あらためて 「やらないこと」 を決めるのはなぜかを掘り下げてみしょう。
✓ やらないことを決める意味 (絞る意味)
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リソースを集中するため
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顧客ニーズに応えるため
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競合を増やしすぎないため
では順番にご説明しますね。
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- 戦略的になる方法
- まとめ
- 今週のおすすめ本
- レター作成者
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