#64 「これが欲しかった!」 な商品のつくり方を解説。IoT が実現する未来の話から
こんにちは。Aqxis の代表をやっている多田翼です。
このニュースレターは 「読むとマーケティングがおもしろくなるレター」 というコンセプトで、週に1回のペースで配信をしています。
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今回は、IoT がもたらす提供価値を掘り下げます。
マーケティングで大事な問いかけは、「お客さんへの本質的な提供価値は何か」 です。ここにクリアに答えられ (それだけ言語化されていて) 、そして実際にお客さんに 「これはお金を払ってでも欲しい」 くらいの高い価値だと思ってもらえると、ヒット商品・サービスになります。
ということで、今回はおもしろいと思った2つの事例から、「IoT が実現するモノと人の主従関係の逆転 (本来の関係に戻った未来) 」 というテーマで、商品開発やマーケティングのおもしろさをお届けできればと思います。
✓ レターからわかる内容
[事例 1] 顔パスのプラットフォーム 「FreeiD (フリード) 」
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「鍵の開け閉め」 や 「暗証番号入力」 の不便さ
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顔パスの FreeiD が描く 「未来の当たり前」
[事例 2] キヤノンの卓上 AI カメラ 「PowerShot PICK」
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開発ストーリー
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PowerShot PICK の提供価値の本質
学べること
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本質的な 「不」 を解決する方法
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「そうそう、これが欲しかった!」 という商品のつくり方
付録
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今週のおすすめの1冊 (アマゾン vs ヤマトのガチンコ対決を描いた小説)
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質問回答コーナー (マーケティングリサーチに向いている学科, マーケティングリサーチ会社の将来展望)
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雑談コーナー (30秒で洗い終わる次世代食洗機がすごい)
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次回レターの予告
では早速、1つ目の事例から見ていきましょう。
顔パスのプラットフォーム FreeiD
今回ご紹介したいサービスが FreeiD (フリード) です。プロパティエージェントの子会社 DXYZ (ディクシーズ) が提供する顔認証プラットフォームです (公式サイトはこちら) 。
FreeiD とは、一言で言えばあらゆる生活シーンで 「顔パス」 ができるようになり、カギがいらず、パスワードや番号 (例: 会員番号や社員番号) が不要になるサービスです。

出典: FreeiD
FreeiD のコンセプト動画はこちらです。
カギの開け閉めの面倒さ
FreeiD を知ってあらためて思うのが、普段の生活の中でカギや暗証番号・パスワードを使う手間です。
マンションに住まれている方であれば、入口でオートロックを解除するために鍵を使いますよね。宅配ボックスには暗証番号を入力、郵便受けはダイヤル番号をまわします。自宅のドアはカギを使って開け閉めが必要です。
オフィスでは従業員専用のフロアや部屋に入る時に、社員カードをドア横のセンサーにかざしたりします。
他にはアプリやネットのサービスでは毎回ではないにしろユーザー名とパスワード入力を求められます。
ざっと思いつくものを挙げましたが、日々の生活で当たり前のようにやっているがゆえに慣れてしまっていますが、よくよく考えると面倒なことですよね。
ボトルネックの本質
いずれにも共通する本質は 「本人確認」 です。
この記事は無料で続きを読めます
- FreeiD が描く世界観
- キヤノンの卓上 AI カメラ PowerShot PICK
- 開発背景
- PowerShot PICK の提供価値
- 価値の本質
- 学べること
- 今週のおすすめ本
- 質問回答コーナー
- 雑談コーナー
- 次回レターの予告
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