#46 データ分析の秘訣を教えます。データ分析の先のアクションまで描こう
こんにちは。メールを開いていただきありがとうございます。
今回のテーマはデータ活用です。データから価値を生むためにはどうすればいいかという話です。具体的な事例として、小売の先進的なデータ活用事例から見ていきます。
今回のレターからわかる内容は、
✓ アイリスオーヤマの事例
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AI カメラを使った店内照明の効果検証
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実験の戦略的な意味合い
✓ 三越伊勢丹の事例
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「優秀な店員 vs 一般的な店員」 の比較調査
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優秀な店員が動かない理由
✓ 2つの事例から学べること (+ 付録)
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洞察を加えてのアクションの提示
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おすすめ本 (データ分析)
ぜひ最後まで読んでみてください!
AI カメラを使った店内照明の効果検証
最初にご紹介したいのは、店内 AI カメラを使った購買行動への影響を見る実証実験です。おもしろいと思った事例です。
店内照明が、来店客の購買行動にどんな影響を与えるかの検証です。実験のことを知ったのは日経新聞の Web 記事からでした。
以下は記事からの引用です。
アイリスオーヤマは、小売店の店内照明の色合いが来店客の購買行動にどのように影響するかを検証している。人工知能 (AI) カメラを使って来店客が購入した商品や滞在時間などを細かくデータ化する。同社の店舗向け発光ダイオード (LED) 照明を売り込む際に、データを活用した店舗改善策を提案する。
2014年にアイリスの傘下に入ったホームセンター 「ユニディ」 の2店舗を活用して購買動向を調べている。千葉県松戸市の店舗では、売り場ごとに照明の色を寒色や暖色で分けている。
店内には80台の AI カメラを配置しており、来店客をカメラが自動で補足し、どの商品を手に取ったか、店内をどのような順路で移動したかを売り場ごとに匿名のデータとして蓄積している。
この実験にはどんな狙いがあるのでしょうか?
実験の狙い

実験に使われた AI カメラ (引用: 日経)
実験の目的は、AI カメラを使っての店内照明が、来店したお客に与える影響を明らかにすることです。
ただしこれだけではなく、その先に実験の狙いは2つあります。
1つは、アイリスオーヤマが販売している照明器具 (店舗向け LED 照明) の販促促進です。もう1つは実験データから照明選択や設置などの店舗改善アドバイスにつなげます。
この2つを別の捉え方をすると、
✓ 実験の戦略的な意味合い
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経験則の可視化と知見化
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知見のビジネス活用
では順番にご説明しますね。
この記事は無料で続きを読めます
- 背景の課題感
- 「優秀な店員 vs 一般的な店員」 の比較調査
- なぜ優秀な店員は動かない?
- 学べること
- 洞察を加えてのアクションへ
- 今週のおすすめ本
- レター作成者
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